片耳難聴cafe

3/23(sat)大宮にて、片耳難聴Cafeを初開催しました。

片耳難聴Cafeとは

片耳が聞こえない/聞こえにくい人が気軽に集まり、おしゃべりをする場です。毎月、全国各地あるいはオンラインにて開催しています。

自分以外の片耳難聴者に会ったことはありますか?
片耳難聴について誰かと話すことはありますか
日本には約30万人の片耳難聴者がいると言われています。
でも、思いのほか自分以外の当事者に会ったことはないのではないでしょうか。
また、聞こえについて相談したり話せる場は多くありません。

「こんなとき、他の人はどうしているんだろう」
「この気持ち、分かってくれる人はいるかな」
そんな声から片耳難聴Cafeは生まれました。

当事者同士だからこそ、話せることもあるかも知れない。
仲間ができたら、なんだか楽しくなるかも知れない。
みんなの思いや知恵を共有する時間に、
そして、片耳難聴を持つ人の日常がちょっと過ごしやすくなることを願い、企画しています。

詳しくはこちら

当日の様子

会場の案内掲示

参加者は6名。
複数人での聞き取りに負担が大きい障害のため少人数で行うようにしています。

片耳難聴Cafeのスタートは、席の調整から。
「片耳難聴者同士の席決めはパズル」。左側が聞こえない人は左端のポジション、右側が聞こえない人は右端のポジションへ。普段の聞こえる人たちと席につく時には自分一人が譲って貰えば良いのですが、これだけの片耳難聴者が集まるとベストポジションである四つ隅が埋まってしまいます。参加者みんなで聞こえやすさに配慮し合う姿を見ることができました。

座席配置

全員が初対面。それでも共通点のある者同士会話がはずみ、多くの話題を共有し楽しい時間となりました。
参加者からは「同じ片耳難聴の経験者の中でも,それぞれに沢山工夫しながら生活を送っている姿を見れて勇気をもらった」という声や
「みんなと話をする中で、“片耳が聞こえないけど、聞こえないからこそ得ているものもあるはず” と少し前向きな気持ちになれた」
という感想を頂いています。

話された主な話題

耳鳴りについて

  • 「耳鳴り24時」。ざーという音やキーンと高音が常にしていて無音の時がない。耳鳴り対策用の補聴器を使用している人もいる。一方、時々しか気にならない人もいる。
  • 聞こえ方も多様で、聞こえる方のみの人もいれば、両耳で耳鳴りがする人もいる。
  • 聞こえなさにもイライラするし、耳鳴りにもイライラすることがあり、片耳難聴にはストレスがつきものなのだと思う。
参加者が語る

②補聴器について

  • 聴力レベルが軽度の人は「こんな私が補聴器つけていいのか? みんなと会話出来るのに…という抵抗感のような気持ちがあり目立たないものを選んだ。実際に装用したことで“つけていいんだ”と思え、すごく楽さを感じた。“私こんなに聞こえていなかったんだ”と実感した」
  • 他の人に気付いてもらう、目印のように補聴器をつけている人もいる。なぜなら、聴覚障害は“見えない障害” で分かりにくい。特に片耳難聴は片方が聞こえているからこそ、片方の聞こえない不便を忘れられてしまうから。
参加者が語る

③働く事について

  • 採用面接のときは伝えた方が良いのか? どのタイミングで、どのように伝えるのが良いのか? という就活生の問いには
  • 始めから伝えていた。伝えて落とされるなら合わなかったということだし、後から苦労するより良いと思うから。
  • 伝えるときは、具体的に伝える。「片耳が聞こえませんが、電話対応はできます」「片耳が聞こえませんが、これまで工夫をしながら○○はすることが出来ています」
  • ハンデ関係なく、取って貰えるような努力やスキルが必要なのは現実問題。そう思うと、学生の頃から将来を考えて勉強しておけば良かったという人も。
参加者が語る

④周りの人のサポートについて

  • 聞こえない事で自分から壁をつくってしまうことがある。また、“聞こえなくてごめんね” と卑屈になってしまうこともあるけれど、本当はみっともなくも恥ずかしいことでもないはず。
  • 子どもの頃、聞こえる側の耳に友達が叫んできたことがあり、ショックで聞こえる方の耳まで悪くなることがあった。
  • 言葉で言っても体験しないと分かりにくいところもある。
  • 配慮してほしいことをはっきり言った方が、周囲もどう接しっていいか分かっていいと思う。自分も片耳が聞こえなくなって初めて不自由さを知ったし、それまでの自分も誰かを傷つけていたかも知れないと思うから。知らないと配慮も出来ない。だから、お願いしたいことは溜め込まずに、その都度伝えるようにしている。
  • 配慮して貰うのが申し訳ない気がして、あまり積極的に開示したりお願いをしていなかった。でも確かに、“相手のためにも言った方がいい” と考えたら、もっと気楽に言ってみようと思えた。

今後の開催予定

当日のファシリテーターは麻野が務めました。
当日のファシリテーターは麻野が務めました。

最後に、
初めての企画で至らないこともありましたが、参加者の皆さんの協力のお陰で無事に終えることができました。改めてありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。

著者紹介