片耳難聴のコミュニティきこいろ(以下、きこいろ)は、片耳難聴の原因の1つである突発性難聴を一例に、ショートムービー「聞こえ方は、いろいろ。~ある日、片耳が聞こえなくなって~」を制作しました。
片耳のみに聴覚障害のある片耳難聴者は全国に30万人以上います。そのうち突発性難聴の罹患者は年間3万人以上。著名人の発症も数多く公表されています。
片耳難聴は、普段はほとんど問題なく聞き取りができ、生活にも支障がないため、周囲の人は気付きにくい特徴があります。
周囲に話をしたとしても忘れられてしまったり、大抵「片方の耳が聞こえるから大丈夫だろう」と軽視されることも多くあり、当事者からは「意図した訳ではないのに、周りの人に“聞く気がない”」などと誤解され、人間関係や仕事上に支障があるといった経験も寄せられています。
近年、両耳難聴についてはメディア等において手話通訳士の出演、映画やドラマのテーマになるなど、目に留まる機会も増えており認知は進んできました。それと比べても、片耳難聴の困難さや対応方法の認知は不十分なのが現状です。また、WEBサイト等での情報発信だけでは具体的なイメージがしにくいという課題もありました。
きこいろは、片耳難聴の周知を目的として、具体的でわかりやすい表現が可能で啓発にもつながるコンテンツとして、突発性難聴により片耳難聴になった人を描く約12分のショートムービーを制作しました。
YouTubeにて公開中です。(Youtubeチャンネル 片耳難聴のコミュニティきこいろ)
https://www.youtube.com/watch?v=lBper3_cZlM
今後も動画を活用し片耳難聴の情報提供と周知を行います。