公募への応募560作品以上の中から、2つを採用させていただきます。
選考方法
- 一次選考:きこいろボランティアメンバーによる投票
- 二次選考:きこいろプロジェクトメンバーによる投票
- 最終選考:きこいろ会員メンバーによる投票
応募作品原案から、さらにブラッシュアップさせて頂きました。
その1

制作コンセプト
老若男女が受け入れやすい「犬」をモチーフにしました。
セリフのない漫画の一コマのようにすることで、
「これは何のシーン(マーク)なの?」といった会話が生まれることをねらっています。
片耳難聴を持つ人は、会話を聞こうとするために、聞こえる方の耳を相手にかたむけることがあります。
耳を立てた犬の表現には「聴こえる方の耳であなたの話をしっかり聴こうとしているよ」というメッセージを込めました。
マークを使う人へのメッセージ
このマークは見ただけでは意味が分からないようにできています。
「この犬みたいに、つい聴こえる方の耳を寄せちゃうことがあって」など
このマークについて話すことが、片耳難聴について気楽にお話をするきっかけになれば嬉しいです。
さりげなく身近なアイテムに貼っていただければ幸いです。
マークを見た周りの人へのメッセージ
相手を片耳難聴を持つ人と知ってからも、時に配慮をすることを忘れてしまったり、配慮が出来ないタイミングがあるかもしれません。
片耳難聴を持つ人は、聴こえる方の耳でいつも一生懸命に色々な音を聴こうとしています。
このマークを見たとき、そのことをふと思い出してもらえたら幸いです。
作者プロフィール
むとうねず。1992年生まれ。神奈川県在住。美術大学にて染織を学ぶ。卒業後にIT企業勤務を経て、現在はフリーのイラストレーターとして活動中。自身も軽度の片耳難聴のため、体験をもとにロゴを制作。
その2

制作コンセプト
モチーフは「ヘッドフォン」です。
自然と身に着けやすいように、「耳」が強調された直接的なデザインではなく、間接的に耳が聞こえにくいということを表現できないか、という視点で制作しました。
聞こえないことが悪いといったネガティブな印象を避けるため、表現を工夫しました。
聞こえにくさを表すのには「✕」などを使うのではなく、色のトーンを落としたり、片側だけ点線で表現するようにしました。
また、聞こえる側を分かりやすくするようにアクセントを入れました。
マークを使う人・周りの人へのメッセージ
1人でも多くの人の目に留まればいいなと思います。
そしてより多くの人達に片耳難聴の理解が深まればいいと思います。
プロフィール
山口真衣。2000年生まれ。両耳聞こえる人。地元は愛知県。京都芸術デザイン専門学校1年。授業の一環でコンペに応募し、初めて片耳難聴について知る。普段は、webデザインやグラフィックデザインなどを学ぶ。
提供は、2月末よりステッカーやデータ素材を予定しています。どうぞお楽しみに。