一BA


記念すべき第10回!
12/14(sat)岩手県一関市にて、片耳難聴Cafeを開催しました。

片耳難聴Cafeについて詳しくはこちら

当日の様子と企画の裏側

6名定員のところキャンセルもあり、20代~40代男女4名でお話ししました!少人数で2時間は長いだろうか…と心配もありましたが、あっという間の時間でした。

当日の様子を新聞社さんにも取材いただきました。「片耳難聴を世に知って貰えたら」と快く協力くださった方、ありがとうございました。

記者さんの参加者に話しかけるシーンが印象に残っています。初め、記者さんが聞こえない耳側から話すも聞こえておらず(難聴側からだと、気配に気づくのも難しいので)…「あ、そうか」といった様子で聞こえる側に周って話しかけて下さっていました。こうした、お互いの「そうだった」「そうそう」という片耳難聴との出会いを日々私たちは繰り返しているのだなぁと感じさせるような場面でした。

メディア掲載情報

  • 岩手日日新聞社(会員限定記事)
  • 岩手日報 2019.12.15(新聞社様と参加者様の許諾を得て転載しています)
岩手日報紙面
※文中の先天性の難聴は小耳症のこと。小耳症は基本的に遺伝性疾患ではありません。

今回の会場はこちら。駅近くでしたが、電車の音や騒音もなく、快適な音環境の中で過ごすことが出来ました。

一BA
駅近くのシェアスペース「一BA」(一般社団法人世界遺産平泉・一関DMOさま運営)にて。

現在リクエストのあった全国各地に順次伺っているため、場所・会場は毎回異なります。そのため、毎回使えるところを探すのに先方に事情を説明。「静かな感じですか?」と確認しています。

今までのどなたも丁寧に対応してくださり、いつも暖かい気持ちになります。中には、「両隣の部屋に予約をいれないようにしますね」と融通してくださるシェアスペースさん、「かかっているBGMは消すこともできます」と対応してくださる場所もありました。このイベントをきっかけに、お店の方も「片耳難聴って、そういうこともあるんですね」と知ってくれたりと、こういう積み重ねがまた、どこかの誰かに繋がっていけばいいなぁと思っています。

(と言っても、想定よりガヤガヤが気になる会だったこともあり、申し訳ありませんでした…。そんなときも、参加者の皆さんで配慮しあったり、受けとめてくださるので、協力のおかげで成り立っている時間だと毎回感謝・感謝です。)

話された主な話題

  • 小学6年生の頃、おたふく風邪で片耳が聞こえないことに気づいた。熱が下がったら治るかな、と思って一日寝ていた。でも、翌日になっても聞こえなくて。病院に行った。治らないことが分かった。ショックだった。「聞こえなくなってしまったの…?」と受け入れられなかった。頑張るしかないな、と思った。
    今はそんなことはないが、当時子どもなりに悩んで「死にたい」と一瞬思うほど、大きな出来事だった。
  • 小耳症(しょうじしょう)という生まれつき耳の形が小さかったりする病気。初めから聞こえていないから、ショックを受けたことはない。
    でも、耳の形が人と違ったり、自分の場合は顔の骨や神経にも影響があるタイプの小耳症で、見た目で人に何か言われるのはあった。耳をつくる手術もしているし、親は自分の前では見せなかったが他の親や病院に聞いて回ったり、大変だったと聞いた。
  • 小耳症は見た目で分かるし、隠さない。ネガティブな感じや緊張は今も昔もない。子どもは悪気なく言ってくることがあるけど「そういう人もいるんだよ」って。
    見た目のことも含めて、母親と友達などに何か言われたときにどう答えるか練習した。「耳がなんでないの?」と言われたら、「うん、僕は生まれつき耳がなかったんです」というように、何パターンか。
    友達同士が今は多いから、聞こえない側に自分が来てしまったら「聞こえないって」と軽い感じで言って相手に変わって貰っている。
  • 伝えたり、伝えなかったり。その境目も、曖昧だったりする。伝えないで頑張って何とか聞こうとするときも結構多い。伝えるのは、なんでか分からないけどドキドキする。「聞こえない」より「聞こえにくい」と伝えた方が、マイルドな印象かなと思っている。
    実習の提出資料や健康診断の資料で職場には伝わるし、必要な時は「聞こえる側に席をしてください」などと伝えた方がいいとは思っている。
  • 教育系の現場で働いている。音の方向がわからないから、声がしても場所が分からないときがある。
    常に、全体が自分の視界に入るようにポジションを取るようにして、一人一人の動きをよく見たり、周りの動きをよく見たり意識している。周りの人に伝えて、聞こえやすいポジションになれると助かる。
    進路を考える時に、迷ったけど、やってみないと分からないし、やらないで諦めたら後悔すると思って今の仕事に就いた。大変なこともあるけど、それなりにやれているのだと思う。
  • 車の免許を取るときに、左耳難聴だから教官の声が聞こえなくて困った。頑張って聞いた。将来は、左ハンドルの外車を買って聞こえやすいように運転できたらいいって思っている笑
    逆に、右耳難聴の人は、助手席が聞こえなくて落ち着かないから、自分が運転手になる方が楽。聞こえない側に人がいると、音がしていなくてもしたような気がして、ついそっちを見てしまう。
    一緒に乗っている人には、大きめに話して貰うとか、無理に話さないで後で落ち着いてから話して貰えると助かっている。
  • 小耳症は、骨導の補聴器が使える。幼いころに試したことはある。母親の話によると、嫌がる様子があって使うに至らなかったとのこと。
    埋め込み型の骨導補聴器「BAHA(バーハ)」もあるが、そこまでしなくても良いかな..と思っている。生まれつき聞こえないから当たり前だし、周りの人の協力もあってそこまで困らずやれているから。
  • 「人工内耳」について、概要を共有。考えはそれぞれだった。聞こえるようになったら便利だなと思うけれど、手術はこわい・大変そうという人。まわりにろう者(両耳難聴)の友達もいるから、聞こえないことも受け入れられる気がして、もし両耳が聞こえなくなっても人工内耳をしないかも知れない、という人。聞こえないと困るけど、最近は自分の個性の一つかも知れないと思うようになったから、という人。

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