徐々に進行する難聴では、自覚するのはなかなか難しいかもしれません。
定期的に聴力検査を受け、良い耳の聞こえが低下していないか確認することが推奨されています。
頻度は、少なくとも年に1回。

写真のようにヘッドホンや骨導端子をあてて行う検査で、20分ほどで終わる簡単なものです。
聞こえに違和感がなくても、定期的に耳鼻咽喉科で聴力検査を受けることをお勧めします(保険診療で検査が可能です)。
検査結果のオージオグラムは、手元に控えておくと聴力把握に役立ちます。
(詳細:「オージオグラムの読み方」)

もし、聴力の低下があった場合には、
治療可能であれば早めに治療開始を、
治療が難しい場合には、早めに補聴器を装用するなどの対策をとる必要があります。
- ・伝音難聴は、医学的に治療可能なことが多い。
- 例)滲出性中耳炎は中耳の中に溜まった滲出液を抜く、鼓膜に穴が開いたら塞ぐなど
- ・感音難聴は、現在の医学では治療が確立していない。内耳の構造は非常に複雑で、一度傷ついた細胞は再生できない。
- (詳細:「耳・聞こえのしくみ」)
聞こえる耳を大切にするために、できる対策を行っていきましょう。