毎月1回行っている、片耳難聴のある人の交流会「片耳難聴Cafe」。
2020年度~はオンラインで、さまざまなテーマや対象で行っています。
これまでは大人の参加者が多く、
年代別の会で「10~20代」が集うことや、
「家族の会(片耳難聴のお子さんのいる保護者など)」で、保護者と同席するお子さんはいましたが
「お子さん同士の会」は、リクエストを受けて初開催!
みなさんが、それぞれの体験や想いを話してくれる時間になりました。
進行は、きこいろ副代表の高井(言語聴覚士/元難聴学級教諭/片耳難聴当事者)が務めました。

開催について
- 日時 :2023/02/12(日)14:00~15:00
- 方法 :オンラインビデオ通話 Zoom
- 参加者:全国各地の小学高学年の4人
- 流れ :自己紹介、お互いに話したい/聞いてみたいこと、今日の感想
- 担当者プロフィール:高井小織
きこいろ副代表。京都光華女子大学医療福祉学科聴覚専攻准教授。
京都大学教育学部卒、立命館大学院応用人間科学修了。中学校難聴学級の担任経験がある。難聴の原因は不明だが、就学時健診で左耳が聞こえないと判明した。
主に話題になったこと
個人が特定されないよう詳細は伏せますが、いくつかのトピックがありました。
子ども達同士、そして大人からもお話をしました。
(以下、「→:進行担当の話したこと」)
- 学校で、困る場面や工夫してることは?
→
・自分が聞こえやすい方の席に座れると、聞きやすいですね
・聞こえにくいことは、周りからは気が付かれないことが多いよね
だから、自分から伝えていってもいいんだよ - 新年度や進級・進学に向けて、どんな工夫したらいいと思う?
→
・耳のことも/耳のことに関係なくても、信頼できる友達が1人でもいると安心できるね
・不安になったときは、好きなことが1つでもあると心が安定するよ
主な感想
- まわりに、片耳難聴の友達はいないので、他の人に会えて良かったです。
- 同世代の人と話せて楽しかったです。
- 今まで分からなかったことが分かりました。
小中学生の会の初開催(オンライン)で、運営スタッフもドキドキしていましたが、あっという間の1時間だったように思います。
この会は、必要に応じて保護者の同席もいただけるようにしていますが、今回は1人で参加するお子さんが多く、Zoomも使いこなしている様子でした。
(事前の申込み~日程の調整、当日の接続部分は、保護者がサポートしていた方もいるようです)
普段の学校生活では会えない人や、片耳難聴同士の出会いがあることで、少しでもこれからの参考や、はげみになれば、うれしいです!

- 片耳難聴Cafeとは
- 「片耳は正常聴力で、もう片方の耳が聞こえにくい~聞こえない人」のための交流会。
2019年度は全国各地で、2020年度以降はオンライン(ビデオ通話ツールZoom)にて開催中。
2023年度は対面開催を計画中!
きこいろ会員以外も、参加できます。
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