世代別!片耳難聴Cafe【in東京】イベントレポ

2025年11月12日 − Written by きこいろ編集部

毎月オンラインや各地対面で開催中の交流会。
先日、対面では初めて年齢の近い方同士でグルーピングする「世代別」の形式で実施しました!


  • *「片耳難聴Cafe」とは
  • カフェにいるように、リラックスして気軽におしゃべりできたら…そんな想いから名づけた交流会。きこいろ会員以外も参加可(詳細・最新情報はこちら)

開催概要

今回も半数以上が初参加!

6-7名の参加者+運営1-2名ずつ、4グループに分かれてお話しました。
(①20-30代 ②30-40代 ③40-50代 ④50-60代)

  • 日時:2025/10/11(土) 15:30〜17:30
  • 会場:足立区 東京芸術センター 会議室
  • 参加者:片耳難聴のご本人 27名
  • 主な流れ:きこいろ、スタッフ紹介 
         グループでお話
         全体共有

グループで主に話したこと

ここでは主に「20-30代グループ」の様子を紹介します。

参加者は、先天性や物心ついたころからなど、片耳難聴とは10年・20年以上のお付き合いの方もいれば、
数ヶ月前に発症し、片耳難聴に関する話を何でも聞きたい!というメンバーもいました。

また今回このグループでは、後半30分ほど、
「40-50代グループ」とメンバーをシャッフルしての交流も行いました。

  • 人込みなど雑音下で聞こえにくい時、どうしてる?
  • 職場の人に、片耳難聴を伝えてる?
  • 新しい環境での人への伝え方は?
  • 周囲の人にされて嬉しかったことは?
  • 補聴器を使っている人は、どんな聞こえ方?
  • どんなイヤホン使ってる?こだわりある?

などなど、
日常生活の送り方や気持ちのこと、ツールに関すること、幅広い話題がありました。

あるある!と共感したり、意外な対処法を聞けたり…。

特に盛り上がったのは、今回も「片耳難聴を人に伝えるか」ということでした。
それぞれ異なる職業や環境で日常生活を送っているため、配慮の必要の有無も人それぞれで、それに伴い伝え方も変わってきます。

「職場の同じチーム内の人には、最初に伝えた」(20代の方)
「直属の上司に伝えた(“配慮は必要無い” ということもあわせて伝えた)」(30代の方)
「伝えた際に相手に気を遣われてしまったので、それ以来『耳が遠い』と言葉を変えて重く受け取られないように伝えている」(50代の方)

中には、「職場には一度も言ったことはない、身内も知らない」(50代の方)という方もいます。

伝えても忘れられてしまったり、悩ましく思う方もいますが、
改めて岡野代表(当事者/言語聴覚士)より、「外で食事する時など協力してほしいことがあるタイミングで伝えるのが覚えてもらいやすく、良いのでは?」とコメントがありました。

話題は尽きず、片耳難聴の悲喜こもごもをお話していると時間が経つのはあっという間。
全体に戻り、各グループで出た話題の共有タイムです。


他のグループの様子

どのグループも年代の違いはあれど、共通点も多い印象でした。

話題にあがった内容を、ボランティアメンバーがホワイトボードにまとめたグループもありました。
見て楽しく、パッと見てこの一日に話された内容がわかりやすいものになっています。

終わりに、進行スタッフの挨拶とともに今後開催予定のイベント・関連情報をお知らせし、お開きとなりました。

懇親会

さらに今年度の試みとして、アフター企画として希望者での懇親会も行っています。

大勢の人の声やBGMのある賑やかな場で聞こえにくい片耳難聴ですが、
それでも楽しみたい!
「聞こえなくても大丈夫な飲み会」「安心して聞き返せる飲み会」をコンセプトに、
交流会ともまた違い、片耳難聴以外のプライベートのお話もできる時間です。

希望者は14名。
居酒屋で片耳難聴がこれほど集合するのは、なんだか不思議なような感慨深いような気持ちも…。

お店でも、座る時には右耳難聴の人と左耳難聴の人が交互になりベストポジションを確保する、片耳難聴あるあるの光景が見られました(笑)

主にテーブルごとにお話をし、楽しい時間を過ごすことができました。

参加者の感想

  • 年代が近い同士で話しやすかったです。
  • 自分がこれまで悩んでいたことが、実は片耳難聴の世界ではあるあるであるのが分かり、心が軽くなりました。
    また、先天性の難聴と後天性の難聴では、悩みや感じ方の違いがあることも興味深かったです。
  • オンライン開催(Zoom)でお会いしていた方が声を掛けてくださり、連絡先を交換できたのが良かったです。対面開催の良さを感じました。

運営スタッフ後記

私自身スタッフとしての参加は初めてで少々バタバタもありましたが、
参加者の皆さんと一緒に今回の時間を作っていけたことが嬉しく、
終始、和やかな雰囲気の中で進行できました。
参加者の皆さんにとっても癒しの時間になったことを願うばかりです!

今回は東京での開催となりましたが、
各地方での開催のリクエストに応えるべく、お手伝いくださるボランティアも引き続き募集しています(詳細はこちら)。

今後も皆さんで協力しながら活動をつくっていきましょう。
本記事への感想もぜひ「お便りフォーム」よりお寄せください。


  • 執筆)ボランティアメンバー 中井りえ
    1992年生まれ。愛知県出身、東京都在住。10歳前後で原因不明の突発性難聴により右耳失聴。2025年からボランティアに参加。現場仕事などのアルバイトを経て、現在は一般会社員として勤務。

直近の予定

親子の学習&交流会、定期的にご協力!
片耳難聴のみ場合、特別支援学校に行くことはありませんが、
埼玉県立特別支援学校坂戸ろう学園さまが地域支援の一環として主催。
ゲストとしてきこいろの運営メンバーが実体験をお話します。

✔片耳難聴のPRのためイベントに出展!
京都府主催「耳のことフェスタ」で、きこいろは副代表の高井(言語聴覚士/当事者)が、相談対応もします。
ほか様々な企業による、特に両耳難聴の方向けの機器展示もあり。

  • 日時:12/20(土)10:30~15:00
  • 場所:京都府民総合交流プラザ 京都テルサ
  • 対象:どなたでも
  • 参加費:無料
  • 詳細/申込み不要https://kikoe-sup

✔片耳難聴の原因の一つである「小耳症・外耳道閉鎖症」の方を対象とした
オンライン交流会も、定期的に開催しています。
進行のボランティアメンバーも、小耳症・外耳道閉鎖症です。
ご家族のご参加はご相談ください。

  • 対象:「小耳症・外耳道閉鎖症」の方
  • 日時:12/28(日)15:00-16:30
  • 方法:Zoom
  • 参加費:無料
  • 申込みhttps://forms.gle/

ほか「名古屋11/30交流会」「東京12/27音楽会」は、キャンセル待ちのみ。
「東京@2/15イベント出展」は、後日お知らせします!

最新情報は、SNSでも随時発信中!

きこいろとは

  • 2019年発足、日本で初めての片耳難聴の当事者や専門家を中心とした任意団体(PJメンバープロフィール)。
  • 「聞こえ方は、いろいろ」略して「きこいろ」。
  • 片耳難聴に関する情報発信、交流会勉強会啓発活動などをボランティアで行っている。

片耳難聴とは

  • 片耳は正常聴力。
    もう一方の耳に、軽度~重度(聞こえにくい~聞こえない)の難聴がある状態。
  • 医学的診断名では「一側性難聴」「一側聾/片側聾」。
  • きこいろでは、当事者以外にも馴染みやすい総称として「片耳難聴」を使用。
  • 少なくとも全国に36万人以上がいると推定(きこいろ調べ)。
4つの片耳難聴リーフレット
リーフレット各種ダウンロードはこちら

著者紹介