イベント出展!「多様な聞こえでつながる世界」イベントレポ

2025年11月14日 − Written by きこいろ編集部

300名以上が来場した、東京の武蔵野大学主催「第3回 聴覚フェスティバル」。
両耳難聴や聴覚情報処理障害など、さまざまな聞こえの皆さんが集まるイベントで、
きこいろも、片耳難聴についてブース出展&出張 交流会で3回目の参加をさせていただきました。

この記事では、当日の様子を一部を紹介します。

来年度も実施予定とのことですので、興味を持った方はまた来年をお楽しみに◎
(2-3か月前に会員向けメルマガや、WEB・SNSで告知します)


  • *きこいろで主催するイベントの他にも、
    こうしたイベント出展やコラボなども随時受付ています。気軽にお声掛けください(問合わせフォーム)
武蔵野大学さまYouTubeチャンネルより

聴覚フェスティバルとは

「聞こえ」や「コミュニケーション」の多様さを社会に発信していくこと、また、当事者・家族・支援者のつながりの場の創出を目的とし、武蔵野大学が中心となって開催されています。

企業や支援団体が参加し、企画や聞こえカフェ(交流会)、ワークショップ、
補聴器や人工内耳、情報補償機器、教育・福祉・地域での取り組みの紹介などが展示されていました。

メイン会場では、話の内容をその場で文字にして伝える「要約筆記」と、手話と音声言語を交互に通訳する「手話通訳」が用意され、両耳難聴の方も参加しやすい環境となっていました。

  • 日時:2025/9/15(月/祝)10:00-17:00
  • 会場:武蔵野大学(東京都西東京市)
  • 主催:聴覚フェスティバル実行委員会
  • 詳細:大学HP https://www.musashino

きこいろが参加したコンテンツ

  • 出展ブース:10:00-15:30
  • 聞こえカフェ(交流会):13:00-15:00
  • 全体での交流会の様子を共有:15:00-15:30

「きこいろ出展ブース」にも、当事者以外の人が多くが訪れ、きこいろの活動や片耳難聴について興味を持っていただけました。

「聞こえカフェ(交流会)」では、当事者16名が参加。2グループに分かれ、思いや体験を分かち合う、貴重な時間となりました。

なお、運営は代表の岡野、プロジェクトメンバー 河中、大学院生のボランティア2名で参加しました。

当日のきこいろ運営

詳細

●ブース出展(きこいろ)

  • 「友人が片耳難聴だと最近知りました。どのような配慮が必要でしょうか」と相談してくださった方
  • 「きこいろの会員は、先天性と後天性のどちらの方が多いのですか」と質問された方
  • 以前「片耳難聴Cafe」に参加し「ぜひまた参加したい」と声をかけてくださった方

など、様々な方が訪れてくださいました。

さらに「片耳難聴のオリジナルマーク」のシールやキーホルダーにも多くの関心を寄せてくださいました。

データ無料配布、グッズ販売

●ブース出展(他団体)

補聴器メーカー「日本光電」「マキチエ」、人工内耳「WSオーディオロジージャパン」各社のブースでは、製品の特徴について詳しく説明を受けることができました。

視覚障害者と聴覚障害者のための大学「筑波技術大学」のブースでは、現在取り組まれている研究のお話を伺いました。

また、聴力は正常だけれど聞こえにくさのある「LiD/APD」の会のブースでは、当事者・支援者の方と交流することができました。

他にも、手話を使うろう者のキャストが出演する映画「なっちゃん、オールアップです!」や主に両耳難聴の大学生などを対象とした「聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク」、就労移行支援事業所で聴覚障害者に特化したコースのある「atGPジョブトレ大手町」などの出展がありました。

何かしらの困りごとがある方が利用できる「働き続ける」ための就労支援サービス

●聞こえカフェ(片耳難聴)

片耳難聴のグループには、きこいろ主催「片耳難聴Cafe」に参加されたことのある人はもちろん、初めての方も参加。

特に印象的だったのは、片耳難聴のある学生が、自身の経験をもとに「片耳難聴の人を助けるデバイス」の研究を進めており、参加者に紹介していた場面です。当事者だからこそ気づける支援の必要性を形にしている姿に、温かい声が寄せられていました。

また「片耳難聴だからこそ良いこともある」という話題も出ました。ある方は、外国で仕事で英語での聞き取りが難しかった際、「片耳難聴なので、もう一度お願いします」と伝えることで、むしろスムーズなコミュニケーションにつなげたという体験を共有してくれました。不便なことだけでなく、前向きな側面にも気づかされる場面でした。

一方で「片耳難聴になったことで、趣味をあきらめようか」と悩んでいる参加者もいました。しかし、他の参加者から「好きなことはあきらめなくていい」と声があり、勇気づけられたと語っていました。

グループの進行:きこいろ代表 岡野

全体を通して

聴覚障害といっても一言では語り尽くせない、多様な「聞こえ」が存在することを改めて実感し、それぞれに応じた「コミュニケーション」の方法や支援のあり方を考える大切さを強く感じました。

これからも、皆さんと聞こえについて学んでいきたいと思います。

場を作ってくださった実行委員会の皆さん、ありがとうございました!


  • 執筆)ボランティアメンバー 安立
    両耳が聞こえる20代。筑波大学大学院修士課程在籍。両耳難聴の友人がいることがきっかけで、手話を勉強したり、聴覚障害者支援に興味を持つ。2025年よりきこいろのボランティアメンバーとして活動。

全体会の様子

🚩きこいろ イベント予定

親子の学習&交流会、定期的にご協力!
片耳難聴のみ場合、特別支援学校に行くことはありませんが、
埼玉県立特別支援学校坂戸ろう学園さまが地域支援の一環として主催。
ゲストとしてきこいろの運営メンバーが実体験をお話します。

✔片耳難聴のPRのためイベントに出展!
京都府主催「耳のことフェスタ」で、きこいろは副代表の高井(言語聴覚士/当事者)が、相談対応もします。
ほか様々な企業による、特に両耳難聴の方向けの機器展示もあり。

  • 日時:12/20(土)10:30~15:00
  • 場所:京都府民総合交流プラザ 京都テルサ
  • 対象:どなたでも
  • 参加費:無料
  • 詳細/申込み不要https://kikoe-sup

✔片耳難聴の原因の一つである「小耳症・外耳道閉鎖症」の方を対象とした
オンライン交流会も、定期的に開催しています。
進行のボランティアメンバーも、小耳症・外耳道閉鎖症です。
ご家族のご参加はご相談ください。

  • 対象:「小耳症・外耳道閉鎖症」の方
  • 日時:12/28(日)15:00-16:30
  • 方法:Zoom
  • 参加費:無料
  • 申込みhttps://forms.gle/

ほか「名古屋11/30交流会」「東京12/27音楽会」は、キャンセル待ちのみ。
「東京@2/15イベント出展」は、後日お知らせします!

最新情報は、SNSでも随時発信中!

きこいろとは

  • 2019年発足、日本で初めての片耳難聴の当事者や専門家を中心とした任意団体(PJメンバープロフィール)。
  • 「聞こえ方は、いろいろ」略して「きこいろ」。
  • 片耳難聴に関する情報発信、交流会勉強会啓発活動などをボランティアで行っている。

片耳難聴とは

  • 片耳は正常聴力。
    もう一方の耳に、軽度~重度(聞こえにくい~聞こえない)の難聴がある状態。
  • 医学的診断名では「一側性難聴」「一側聾/片側聾」。
  • きこいろでは、当事者以外にも馴染みやすい総称として「片耳難聴」を使用。
  • 少なくとも全国に36万人以上がいると推定(きこいろ調べ)。
4つの片耳難聴リーフレット
リーフレット各種ダウンロードはこちら

著者紹介