片耳難聴者の中には「正常に聞こえているほうの耳が聞こえなくなったら」と、心配される方がいます。また「片耳難聴だけでなく、両耳難聴についても知りたい」という声も多くあります。
きこいろでは、過去にコラボ交流会として「片耳難聴×両耳難聴」企画も行いました。
改めて、この記事で両耳難聴について少し詳しくまとめました。
やってみよう Q&A
皆さんは、どのくらい両耳難聴について知っていますか?
- 両耳難聴であれば、みんな「障害者手帳」が交付される?
- 両耳難聴だと、全く聞こえない人がほとんど?
- 両耳難聴の人は、みんな「手話」ができる?
答えは記事の最後!
詳細は、以下の各記事の中で紹介しています。ご覧ください。
両耳難聴の基礎知識
聞こえ方や代表的な疾患などをまとめました。
両耳難聴の方とのコミュニケーション
コミュニケーションや、便利なツールなどをまとめました。

*用語について
- 難聴:主に医学分野で使われる用語。
例)障害の部位によって「伝音難聴」「感音難聴」
程度によって「軽度難聴」「重度難聴」など - ろう:-補聴効果がほとんどない聴力を「聾」と表すこともある。
-ひらがな表記の「ろう」「ろう者」と表す場合は
「手話を第一言語、または主なコミュニケーション手段とする言語的少数者」で、
聴力の程度とあまり関係なく用いる - 聾唖(ろうあ):
過去には「聾唖(ろうあ)」という言葉があった。
「唖」とは発話ができないという意味なので、現在はこの漢字を使わないことが多い。
「日本ろうあ連名」などのように、ひらがな表記することはある。
- ・障害
- -その個人に障害があるとする「医学的モデル」
- -社会の関係性の中で障害が生じるとする「社会的」モデルがある。詳細:2001年WHOからICF(国際生活機能分類)を参照
- ・きこえない
- と表記すると、「きこえる」と「きこえない」の二極対立のようにとらえがちになるため、「きこえない・きこえにくい」と併記することも。
- ・耳が悪い
- 「良い・悪い」という”価値判断を伴う言葉” は、あまり用いないほうがよいと筆者は考えている。
冒頭の回答はこちら▼
Q1. 両耳難聴であれば、みんな障害者手帳が交付される?
A.×
「障害者手帳」は、交付対象となる基準が設けられています。
聴覚障害では両耳難聴でも軽度~中等度難聴(原則として両耳70dB未満)の場合、該当しません。

詳細「障害者手帳とは」
「身体障害者手帳」、「療育手帳」、「精神障害者保健福祉手帳」の3種の手帳を総称した一般的な呼称。
どの手帳も、障害者総合支援法の対象となり様々な支援策が講じられている。
身体障害者手帳(聴覚障害)は、この中で身体の機能「聴覚」に一定以上の障害があると認められた方に交付される。
身体障害者手帳制度は、身体障害者福祉法に基づき、都道府県・指定都市又は中核市で障害の認定や交付の事務が行われている。
身体障害のある人の自立や社会活動の参加を促し、支援することを目的とする。
Q2.両耳難聴だと、まったく聞こえない人がほとんど?
A.×
A.×
両耳難聴の聞こえも、片耳難聴と同様にさまざまです。
軽度~中等度難聴の方は、1000万人以上という報告もあります。
両耳が高度難聴(70dB以上)の方は、約35万人です(身体障害者手帳交付者の数)。
Q3.両耳難聴の人は、みんな「手話」ができる?
A.×
A.×
手話の使用状況もさまざまです。
・手話を言語として用いる人
・声を出しながら手話単語をあわせて用いる人
・相手や状況によって使いわける人 など
世代や生活環境によっても異なり、特に加齢性難聴の場合は手話の習得が難しいことが多いです。

きこいろとは
片耳難聴のコミュニティ、「聞こえ方はいろいろ」略して「きこいろ」。
有志の片耳難聴当事者や専門家を中心とした、ボランティアが運営する任意団体です。
交流会や勉強会、啓発活動などを行っています。会員メンバー以外も、どなたでも利用できます。
片耳難聴とは
片耳は正常聴力。
もう一方の耳に、軽度~重度(聞こえにくい~聞こえない)の難聴がある状態。
補聴機器や手話、筆談等を日常的に使用する人は少なく、音声でコミュニケーションを行う。
医学的診断名では、「一側性難聴(いっそくせいなんちょう)」、
難聴側の聴力が、重度や聾(ろう:聞こえない)場合には「一側聾(いっそくろう)」が使われることもある。
関連情報
・コラボ交流会イベントレポート
「両耳難聴×片耳難聴」
「APD(聴覚情報処理障害)×片耳難聴」
・聴覚に関連する学会や団体、相談機関の情報まとめ
「聞こえのリンク集」
