バレンタイン企画♡
片耳難聴と恋・愛について、体験談を募集しました!
コミュニケーションが必須の恋愛の場面。
コミュニケーションに困ったを感じることもある片耳難聴ですが、恋愛の中では「片耳難聴ならでは」のエピソードがあるのでしょうか。
片耳難聴CafeやTwitter上でよく見聞きする「好きな人にどう伝えてる?」「好きな相手のためになにかできることはある?」などの声を元に、
片耳難聴のご本人と、片耳難聴を持つパートナーがいる方の双方にアンケートを作成しました。
聞こえいろいろ、恋も、愛も、いろいろ。ほっこりする話も、ちょっと切ない話も。
ここでは一例として、25名より寄せられたコメントの一部をご紹介します。

1.片耳難聴のご本人より
まずは、片耳難聴の本人からのコメント。
恋愛関係では、聞こえをどのように伝えているのでしょうか。
好きな人相手だからこそ、ドキドキしたり、あるいは安心して伝えられたりするようです。付き合う前なのか後なのか、関係性によっても違いがあるかも知れません。
Q.1 好きな人・恋人・パートナーに片耳難聴を伝える?伝えない?
付き合う前・好きな人のときなど
- 付き合う前で伝えてなかったときに、聞こえる側に行くのに不自然に位置を変えるため怪訝に思われたと思う(10代女性 生まれつきの片耳難聴)
- 初めから伝える事で、無視されたというのを防ぐ。仲良くなった人等にその場で明るく伝えています、「ごめんね、左耳難聴で聴こえないんだー」って。(20代女性 生まれつきの片耳難聴)
出会いのシチュエーションによっては、こんな声もありました。
合コン・マッチングアプリなど
- 合コンでは、席により全く聞こえないこともあるので大変でした。
カフェや居酒屋など、聞こえにくいので、仲良くなってからより仲良くなるまでが苦労しました。(30代女性 20年以内の突発性難聴) - マッチングアプリで会う人に伝えるべきかは迷ったことがある。
一度切りなら伝えなくても自分が位置を取れていれば何とかなる。相手のことも良く知らないし、軽いノリの出会いのシチュエーションで初っ端から伝えるのもなと。プロフ欄には身バレも心配で書かない。(20代 女性 20年以内の片耳難聴)
伝え方や、その時の思いも詳細に教えてくださいました。
お付き合いしているとき
- 今後も付き合っていきたいと思った人にだけ、「実は……」と告げている。心を許した、という表現は適切ではないかもしれないけど、感覚としてはそれに近いと思う。
(伝えないことでの不自由やストレスは常々感じてはいるけど、そこまで親しくない人にまで配慮をお願いするのは少し気が引ける)
相手の「特性」を知ったときに「自分も…」と話をした。出来るだけ重くなってしまわないように伝えた。(10代女性 生まれつきの片耳難聴) - 伝えなければ自分も困ることがあるし、相手も私の聞こえにくさにより困惑してしまうことがあるかもしれないため伝えた。
伝える時は相手がどんな反応をするかに少々不安を感じ、少し緊張した。お付き合いをすることになった日の帰り道に「実は右耳が聞こえなくて」ということや、いつから聞こえなくなったか、こういうことで困るから迷惑をかけるかもしれないということを伝えた。
彼の反応は、少し驚いているようだったが、「じゃあ聞こえにくい方に自分(彼)が立っている時は大きな声で話すね」と言ってくれた。(20代女性 おたふく風邪による片耳難聴) - 深く関わらない人には積極的に説明する事はないが、相手には「こっち聞こえないんだ」と形成後の穴の空いていない耳を見せた。相手はあまり気にしてなかった(聞こえない事に気づいてなかった)。
外耳道形成の為、肋軟骨を使用している。当然、普通の耳とは硬さが違う。当時の恋人は「もし、私が目が見えなくなっても、この耳を触ればあなたとすぐわかって安心出来る」と言ってくれた。(40代男性 小耳症・外耳道閉鎖症) - 知り合って割と早めに伝えたはず。
接する時間が長くて、パーソナル距離が近いと、片耳難聴を伝えないと、聞こえない側から話しかけられることを避けきれないし、ごまかしきれない。伝えて理解してくれないと自分も居心地よく過ごせないから。
片耳難聴は私の個性のごく一部だけど、核でもある。友達の段階から、片耳難聴であることに不自然な態度をとる人はソバにいられない。片耳難聴を真っ先に伝えはしないけど、伝えた時の反応で、私も相手を判断してる。(40代女性 おたふく風邪による片耳難聴) - 聞き取れなかった時、無視してると言われて辛かったから理由を話した。
結婚してからもはっきり伝えてなくて聞こえなかった時は、適当に返事をすることもあったが、伝えてからはその都度、遠慮なく聞き返すことができるようになった。(50代女性 原因・年数は不明の片耳難聴)
さらに、お相手の家族や周りの人に伝えるとなると関係性によっても変わってくるようです。
相手の家族や関わりのある友人知人など
- まだ相手の家族とそこまで親しくないため伝えていない。(10代女性 生まれつきの片耳難聴)
- 相手が伝えていなければご家族の方は知らないと思う。
共通の知人にも伝える人には伝えているという状況。時機を見て話していくつもり。(10代女性 生まれつきの片耳難聴) - 恥ずかしかったり、変に気を使われたくなくて、いつちゃんと言ったのか覚えてない。
結婚の挨拶のとき親が相手の親に言ってたような…。(50代女性 生まれつきの片耳難聴) - 相手の親がどんな反応示すか、不安でした。
初顔合わせのあと、義理親が片耳難聴といっても普通の子だねぇと言ってたと夫に聞いて、安心したような、その言い方は失礼と腹をたてたような。(40代女性 ムンプス難聴) - 相手の家族にも、ご飯行ったときに席を変えてほしくて、と伝えた。伝える気まずさより、無視したと思われる方が嫌だったから。
「どうして?」と聞かれたから理由は話した。戸惑った様子はあったけど、「聞こえなかったら聞き返してね」と言ってくれた。(20代男性 おたふく風邪による片耳難聴)

Q2. 好きな人・恋人・パートナーとの間で、片耳難聴によって困ること・工夫していることは?
次に、二人の間で片耳難聴で困ることと工夫していることをお聞きしました。
難聴側から聞き取れない・雑音の中で聞き取りにくいなど困ることと、位置の調整などの工夫は、どの生活シーンでも共通しますね。
難聴側からは聞こえない
- 左耳難聴のため、自分が運転するときに相手の声が聞き取りにくい。
窓を開けると、風切りの音でさらに聞こえにくくなるから、窓は開けないようにしている(20代男性 突発性難聴による片耳難聴) - 聞こえる側に相手が来るように、手を繋ぐときはいつも左手を出していた。相手は右手を出すことになるから、相手にとっては利き腕を繋ぐために悪かったかなぁ..と思う。
当時は、片耳難聴の情報がなく、自分自身も何も知らなすぎたから、人に説明することすら考えもしなかった。ちゃんと説明できていたら良かったと思います。(50代女性 生まれつきの片耳難聴) - 左耳が聞こえないため、隣に立つ場合は相手が右側で、とお願いしている。車や自転車が来たときは右側から教えてもらっている。
歩くときもそうしてもらっているが、話をすることを優先する以上、車道側も譲ってもらっているので、相手が周りの人に失礼なやつだと思われていたらと思うと少しだけ申し訳ない。(10代女性 生まれつきの片耳難聴) - 伝えても、さりげなく聞こえる側に立ってくれるなどはない。夫も年をとり耳が聞こえにくくなったら私の気持ちがわかる時がくると思っています(50代女性 原因・年数は不明の片耳難聴)
- お店で料理の説明や質問を聞こえない側からされると困るけど、聞こえずに困って夫を見ると、繰り返して言ってくれる。聞き返して機嫌悪くされたり意地悪されたことはない。 (40代女性 おたふく風邪による片耳難聴)
- 結婚式のときは、聞こえない側に夫が来ることになったが、変更しなかった。
ちなみに、両親への手紙を読むときに、聴神経腫瘍の手術のときの話などを書いたら幼馴染みが号泣していた(笑)(女性30代 聴神経腫瘍による片耳難聴)
結婚式の「左右ポジション」、っていうのは片耳難聴ならではですね。
聞こえやすい方に出来るのが楽だけど、式典という性質上あって周りの理解があるかどうかが気になりそうです。
賑やかな場所で聞き取りにくいとき
- デートで行くレストランや会う場所は、聞こえやすい所をチョイスしてもらう。
気を遣わせてるなーと感じる時もあり、申し訳ない!と感じるときも。(40代女性 5年以内の片耳難聴) - 先日は相手がマスクをしていたため声がこもり、口の動きが見えないことから、聞き取るのに苦労し、何度も聞き返してしまった。
相手もそれを気にしていたようで、「ごめん、マスクしてて聞き取りにくかったよね」と言ってくれた。聞き取りにくい時は基本的に聞き返し、聞こえる耳を相手にも向けて近づいて聞くことが多い。(20代女性 ムンプス難聴) - 聞こえにくいところで、他の人もいる場で端を取りにくかったら、彼女に難聴側にいてもらう。背中を任せる的な安心感。(20代男性 20年以上の片耳難聴)
ちなみに、聞き取りやすいお店選び個人的三か条は
①少し値段が高め(客層が大人中心で静かになりやすい)
②店内が狭め(音の響き方)
③個室・二人きりで片方が聞こえる人ならカウンター席
と思っています。
あとは、混んでる時間と少しズラしたり、聞こえない側に他のお客さんが来るテーブル(聞こえる側は壁や空席)にするなど。
また、聞こえないだけでなく、聞こえの過敏さによって困る方もいるようです。
- TV音の大きさなどで喧嘩になる。
私が音が敏感に聴こえているのか(難聴のための補充現象なのか)、大きく感じで辛いので「音が大きい」と訴えると露骨に嫌な顔をされる。(50代女性 生まれつきの片耳難聴)
うーん、イメージがなかなか難しいのかもしれませんね。
他にも、耳鳴りやめまいも体感しにくくイメージして貰いにくそうです…
Q3. 好きな人・恋人・パートナーとの間で、片耳難聴が便利・面白いと感じることってある?
さて、困るシーンも度々ありますが、
反対に片耳難聴が便利だったり、片耳難聴ならではのユニークさを感じることもあるのでしょうか?
仲が良さを感じさせるコメントだなと思ったのはこちら。
- パートナーのしゃべりやギャグが面白くないときは、片耳難聴で聞こえなかったことにしている。(30代その他 突発性難聴で片耳難聴)
- 不快な音を聞かされるのを避ける為に耳を塞いでも、片方の手は自由に動かせるので反撃出来る(40代男性 小耳症・外耳道閉鎖症)
その他にも、聞こえないことが便利になる瞬間も、様々な捉え方があるようです。
- 外の騒音がうるさい・上の階がうるさいなどあっても私は大丈夫(30代女性 20年以内の突発性難聴)
- 寝る時に聞こえない側を下にして、相手のイビキ対策ができる。(50代女性 生まれつきの片耳難聴)
- 聞こえない方の雑音や周囲の会話は聞こえないため、相手との会話に集中できると思う。(20代女性 おたふく風邪による片耳難聴)
- 話すときの定位置が明確なので、相手の左側に立ったとき=話したい気分、と伝えやすい。(10代女性 生まれつきの片耳難聴)
2.好きな人・恋人・パートナーが片耳難聴を持っている方
続いて、好きな人・恋人・パートナーが片耳難聴を持っている方のコメントを紹介します。
回答者数は5名と少数ですが、一当事者として、どういう風に受けとめられているのか興味津々で読みました。
Q1. お相手は片耳難聴のことを伝えている?伝えていない?
付き合う前から
- 付き合う前から知っていたので、特に気にすることなく付き合いました。
不便そうではあるけれど、過度の気遣いも良くないと考えていました。(40代男性 お相手は生まれつきの片耳難聴) - 昔のことでよく覚えていないが、サークル仲間のときから知っていた。
付き合うようになってから、慣れていくうちに歩く側などが習慣になった気がする。でも、一回別れて何年か会わなかったら、忘れてしまってた。
自分も病気を持っているからか、お互いそういうことは普通に話すし、耳のことを理由で嫌になったり重くも感じない。(30代男性 お相手の片耳難聴歴などは不明) - 知り合ってすぐに言われたはず。
二人でいるときに言われた記憶はあるけど、それ以外のシチュエーションは思い出せない。聞いた当初は、気がつかなかった、ビックリ~という感じ。(40代男性 お相手はおたふく風邪による片耳難聴)
付き合ってから
- 付き合っていた当時に片耳難聴になったため、病院で聞こえないと分かって直ぐにメールを貰った。
急なことだったから驚き、心配になった。どうしたら良いのか、自分にできることはあるのかと思った。(30代男性 お相手は10年以内の片耳難聴) - 付き合ってから伝えられました。「話したり聞いたりしやすいようにこっち側にいたい」と。
難聴だからと特別な意識していませんが、相手が話したり聞いたりしやすいように心がけています。(20代男性 お相手は20年以内の片耳難聴)
自分の家族や関わりのある友人知人など
- 複数人で飲むときなど、相手が自分で「こっちの耳が聞こえなくて、こっちの席でもよいですかー?」と伝えてるときがある。
無意識に自分が席をキープしてる時もあるらしいが、この質問を見て、アウェイでは言い出しにくいだろうし、もう少し気遣った方が良かったのか?と思った(30代男性 お相手の片耳難聴歴などは不明)
おそらく、このアンケートに答えて下さる方は「片耳難聴への意識が高い系」の方になるはず…。
理解あるコメントだなぁと私は感じました。
Q.2 お相手との間で片耳難聴によって困ること・工夫していることは?
個人的には、「(左右)どちらの手で手をつなぐかを決めたことで、自分のポジションを覚えた」というのが恋人同士だからこそのナイスアイディアだなと感じました。
- うるさいところで聞き返されるのは多い。疲れてると自分も声が小さくなるからか。
あとは、喧嘩したときに相手が聞き返すのも喧嘩腰になるのが困る。
初めから個室のあるお店にしたり、喧嘩したときは、そんな風に言わなくてもいいじゃんと伝える。(30代男性 お相手の片耳難聴歴などは不明) - 本人が聞こえなくて不便と話すのを聞いて大変だなぁ、と思う。
相手が運転すると助手席側は聞こえない側になる。一度つまらないことを話しかけて、聞こえないと言われて、運転中だから危ないと思ってなんでもないと言ったら、「そういうごまかしが一番嫌いと」怒られ大喧嘩になった。運転中につまらないことを自衛のために話しかけないようにしてる。
(相手は、この入力を横から見て、喧嘩は忘れたけどいかにも自分が言いそう、と自覚はあるらしい)(40代男性 20年以上のおたふく風邪による片耳難聴) - 一緒に映画や食事に行く時の席決めの時くらい。
どちらの手で手を繋ぐかを決めたことで、自分のポジションを覚えることができたのは懐かしい思い出です。(40代男性 お相手は生まれつきの片耳難聴)
Q3. お相手との間で、片耳難聴が便利・面白いと感じることってある?
- うるさい場所でも健常な耳を下にすれば熟睡できる。
でも、火事や地震が寝てるときにあったら気づかないのではと、ちょっと心配(40代男性 お相手は生まれつきの片耳難聴) - 他の勘が冴えてるように思う。
眠っていても、音も聞こえていないはずなのに、食事が出来上がるタイミングで何故か起きてきて、ちゃっかり食べる。(40代男性 20年以上のおたふく風邪による片耳難聴) - 失礼だけど、音の方向を探してきょろきょろしている姿が、音の方向が分からないからとは知らなくて、素で可愛らしいとは思っていた。(30代男性 お相手の片耳難聴歴などは不明)
最後は、ラブ度を感じてご馳走様ですという感じがしましたが(笑)、音源を探していたらどうぞ一緒に探してあげてくださいね。

以上、今年のバレンタイン企画「片耳難聴と恋・愛いろいろ」をお送りしました。
いかがでしたか?
聞こえも、恋も愛も、きっと人の数だけある。
「確かに!」「自分の場合はこうだな」など、感想もぜひ@kikoiroまでどうぞ。
また、今回の記事用の募集は終わりましたが、皆さんのエピソードがありましたらお寄せください!
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ご協力くださった、きこいろ会員メンバーさん・片耳難聴Cafe参加者さん・twitterを通して書いてくれた皆さん、貴重な体験を共有いただきありがとうございました!
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